写真1●ClearSightのDruce MacFarlane氏と東陽テクニカの五味勝氏
写真1●ClearSightのDruce MacFarlane氏と
東陽テクニカの五味勝氏
 東陽テクニカは10月1日,Windowsパソコンで動作するLANアナライザ・ソフトの新製品「ClearSightアプリケーション・フロー・アナライザ」を発表した。特徴はアプリケーションごとにトラフィックを分類し,ラダー・チャートを自動生成できること。出荷は同日。価格は29万8000円から。
 製品の狙いを開発会社の米ClearSight NetworksのProduct Manager,Druce MacFarlane氏と東陽テクニカのネットワーク評価システム営業部 部長 五味勝氏(写真1)に聞いた。(聞き手は日経システム構築の岡本藍)

---新製品の目的は
 トラブルとなった原因を即座に特定し,解決の時間を短縮するために,ClearSightアプリケーション・フロー・アナライザを開発した。既存の多くのLANアナライザは,すべてのパケットをキャプチャしその中身を翻訳して表示する。しかもすべての情報はテキストで表示され,流れているパケットの一覧,パケットの制御情報,パケットの中身という3つのビューで構成されていた。これではどのマシンからどのマシンへどのようなパケットが流れているかすぐに判断するのは難しい。特定のアプリケーションにエラーが出ているということも判断できない。

---どのようにして問題を解決するのか
 あらかじめすべてのパケットをアプリケーションごとに分けて表示する。そして,クライアントから要求したものにサーバーがどのように応答したかが分かるラダー・チャートと呼ばれる形式で示すようにした(写真2)。視覚的に分かりやすくしたことで,問題の特定が簡単になる。またエラー内容もパケットではなく,エラー・メッセージの形式でラダー・チャートに表示するので,エラー内容の把握もしやすい。

写真2●ClearSightの操作画面
写真2●ClearSightの操作画面

---競合となる製品は
 既存の製品の中に同じようなものはない。Tivoliのような統合運用管理ソフトの考え方に近いが,エージェントから情報収集するというアプローチではない。方法としては,米Network AssociatesのSnifferのようなLANアナライザと同じになる。つまり,今までのLANアナライザと,アプリケーション製品ごとに存在するモニタリング・ツールを組み合わせたものと考えてほしい。