富士通ラーニングメディアは2003年9月26日から10月31日まで,経済産業省が定めるITスキル標準 ver.1.1に準拠したスキル診断を無料で受けられるサイトをオープンする。診断できる職種は,ITスキル標準で定める11職種のうち3職種となる。

 具体的には,(1)「セールス」職種の「訪問型コンサルティングセールス」専門分野(「訪問型製品セールス」と「メディア利用型セールス」専門分野は一部診断可能),(2)「ITアーキテクト」職種の「セキュリティ」と「アプリケーション」専門分野,(3)「カスタマサービス」職種の「ソフトウェア」専門分野(「ハードウェア」と「ファシリティマネジメント」専門分野は一部診断可能)----となる。診断時間は自己評価と客観テストで約1時間。診断結果では,自分のスキルの長所と短所,ITスキル標準で定めるレベルなどがわかる。なお,診断を受けるにはユーザー登録が必要になる。

 同社は有料のスキル診断サービス「SkillCompass ITpro ITスキル標準対応版」を提供している。今回利用できるのはその一部の機能であり,有料サービスが8職種を診断できるのと比べ,無料サービスでは3職種と少ない。また,有料サービスではスキルの他者比較や,診断結果を保存することで経年変化などを見ることができるが,無料サービスではそうした機能は提供していない。ただし,それ以外の機能は有料版と同等であり,「個人の現在のスキルを診断する目的では十分利用できるレベル」(広報)という。

(井上 英明=日経システム構築)