日立製作所情報・通信グループは2003年9月18日,オープンソース・ソフトウエアを使ったシステム構築を支援する「Linuxソリューションセンタ」と「OSS(オープンソース・ソフトウエア)テクノロジセンタ」を設置すると発表した。ともに2003年10月1日に設立する。

 「Linuxソリューションセンタ」は,金融,製造,流通,公共など各業種向けのパッケージやサービスを提供する組織。約20名で発足する。日立は金融では営業店システム,公共向けには電子申請システム,製造業では生産管理システムなどのLinuxベースのパッケージを開発,販売している。これらを強化することでよりミッション・クリティカルなシステムを,提供できるようにするという。

 「OSSテクノロジセンタ」は,Linux,Apache,Tomcatなど様々なオープンソース・ソフトウエアの利用ノウハウや評価結果を蓄積し,オープンソース・ソフトウエアを利用したシステムの構築を支援する。当初30名で発足する。既に提供している24時間対応のサポート・サービスも強化していく。Oracleなどの商用ソフトウエアとの組み合わせの検証やサポートも提供する。また,標準化やコミュニティへの貢献も行う。

(高橋 信頼=日経システム構築)