マイクロソフトは9月16日,「Protect Your PCキャンペーン」を発表した。第1弾として,Windows XP向けの最新のセキュリティ修正プログラムを収録した「Windows XP セキュリティ対策CD-ROM」を全国のPCショップ店頭で無償配布する。期間は9月20日から10月31日まで。なお,先行して9月17日から開催のWPC Expo 2003でも配布する。

 同CD-ROMには,Windows XP Service Pack 1aと,MS03-039までの「重要な更新」と位置づけられているセキュリティ修正プログラムが入っている。また,同CD-ROMをインストールすると,Windows Updateの自動更新機能を強制的に有効化する。インストール後は,差分のみを自動的にWindows Updateでダウンロードできるようにする。対象は,56kbpsなどナローバンドの回線を利用する一般ユーザーで,OSはWindows XP Home Edition,同Professional,同Tablet PC Editionの3種類のみ。

 今回のキャンペーンは,2003年8月にWindowsのセキュリティ・ホールを悪用するワーム「Blaster」の被害が拡大したことを受け世界的に実施される。(1)ファイアウォール,(2)Windows Update,(3)ウイルス対策ソフト---の利用を新聞などの広告を通じてWindowsユーザーへ訴えていく。また,Windows Updateなどの使い勝手を向上するために,「Microsoft Update」というプロジェクトも進行中で,「2004年前半には,Windows,Office,SQL Server,Exchange Serverの4製品群に対するパッチ適用が一つの画面からできるようにする」(同社 製品マーケティング本部 Windows Server製品部 マネージャ 吉川顕太郎氏)。

(岡本 藍=日経システム構築)