日揮情報ソフトウェアは9月4日,UML設計ツール「Describe Enterprise 6.1」と,オブジェクト-リレーショナル(O-R)・マッピング・ツール「CocoBase Enterprise O/R 4.5」の2製品を発表した。両製品とも,モデルを中心に開発を進めるモデル駆動型開発を支援するためのもの。「オブジェクト指向とデータ中心アプローチ(DOA)という2つの開発手法の融合を目指した」(同社 常務取締役 岩田アキラ氏)という。いずれも出荷開始は9月19日。

 Describe Enterprise 6.1は米Embarcadero Technologiesが開発した製品。UML(Unified Modeling Language)で作成したクラス図からJavaやC#,C++,Visual Basicのソースコードを自動生成する機能を備える。リレーショナル・データベース(RDB)の設計で用いたE-R(Entity-Relationship)図のエンティティと,UMLのクラスをウイザードで簡単に結び付けられることが最大の特徴である。

 ただし連携ができるE-R図は,Embarcadero TechnologiesのDB設計ツール「ER/Studio」に限定される。統合開発環境である,米Sun MicrosystemsのSun ONE Studio,米Borland SoftwareのJBuilder,米IBMのWebSphere Studio Application Developer,オープンソースのEclipseにプラグインとして組み込むことができる。UML2.0には「約70から80%準拠している」(日揮情報ソフトウェア テクノセンター DBライフサイクル ソリューション プロダクト担当 趙基済氏)。

 CocoBase Enterprise O/R 4.5は,米THOUGHTが開発した製品。RDBのテーブルとオブジェクトのクラスを関連付けるため機能を備える。SELECTやINSERTなどSQL文の単位でデータ・アクセス用のオブジェクトにし,Javaなどのコードを自動生成する。

 価格は,マシン単位で利用するライセンス「Describe Enterprise Node Lock License」が45万円,サーバーにインストールして複数のユーザーが使えるライセンス「同 Floating License」が90万円。12月20日まではキャンペーン価格で,「同 Node Lock License」は19万8000円,「同 Floating License」が39万6000円となる。また,「CocoBase Enterprise O/R 4.5」は130万円。

(岡本 藍=日経システム構築)