NTT西日本は7月31日,企業や自治体向けに提供しているネットワーク構築サービス「N.prosol(エヌプロソル)」に5つの新メニューを追加すると発表した。N.prosolはNTT西日本の回線サービスや機器を使い,設計から工事,保守までをパッケージ化,ワンストップで提供するサービス。これまで提供していたインターネットVPN構築用メニュー「VPNext」に加え,大容量データ通信,データと音声の統合,映像伝送などのラインナップを用意した。

 具体的には,(1)フレッツ・グループVPNパッケージ,(2)ワイドLANプラスVPNパッケージ,(3)メガデータネッツVPNパッケージ,(4)メガデータネッツ音声統合パッケージ,(5)高品質ビジュアルパッケージ---の5つ。(1)は,フレッツ・サービスのユーザー同士でグループ間通信を実現する「フレッツ・グループ」を利用してVPNを構築するサービス。ISDNによるバックアップ機能も提供し,小売業や外食産業などでの利用を想定する。(2)は,イーサネット・サービスの「ワイドLANプラス」を使って高速なWANを構築するサービス。大容量のデータ伝送が必要となる建設業や広告・印刷業などでの利用を想定する。(3)は,IP-VPNサービス「メガデータネッツ」を利用して製造業や金融業,自治体などの基幹ネットワークを構築するサービス。(4)はメガデータネッツとVoIP(Voice over IP)装置を使い,データと内線通話を統合するサービス,(5)はBフレッツまたはワイドLANプラスを使い,MPEG-2のエンコーダ/デコーダで映像をやり取りするサービス,である。

 ネットワーク機器ならびに工事費は,(1)が50万円(5拠点の場合)から,(2)が50万円(同5拠点)から,(3)が80万円(同5拠点)から,(4)が160万円(同5拠点)から,(5)が200万円(同2拠点)から。回線費用や保守費用が別途必要になる。いずれのサービスも8月1日から提供開始する。

(榊原 康=日経システム構築)