東芝は2003年6月,IBM製PCサーバー機と連携動作する高可用性クラスタリング・ソフトを出荷する。従来から出荷中のクラスタリング・ソフト「DNCWARE ClusterPerfect」を基に,IBM製PCサーバー機に付属するサーバー監視ソフト「IBM Director」との連携機能を付加する形だ。

 東芝とIBMの両社に共通する目的は,IBM製ブレード・サーバー機「IBM eServer BladeCenter」の応用例として,サーバー機群に自己修復機能を持たせること。サーバー付属ソフトのIBM Directorがサーバー機の動作監視と監視データに基づく障害予測を担当し,東芝のクラスタリング・ソフトが障害予測に応じたクラスタの自動構成を担当する。

 ブレード・サーバーの利用は,独立したPCサーバー機を複数用意する場合と比べ,サーバー設置コストを削減したり障害発生率を抑える効果がある。

(日川 佳三=日経システム構築)