セキュリティ上の弱点やウイルス/ワームの侵入がないか調べるために,社内のマシンが開いている通信ポートを調査したいと思っています。簡単に調べられる便利なツールはありませんか?
ローカルのマシンについては,標準のnetstatコマンドで開いている通信ポートを調査することができます。しかし,ネットワーク経由で他のマシンについても調べたい場合はマイクロソフトがWebサイト上で無償公開している「Portqry」というツールが便利でしょう(該当サイト)。
まずローカルでは,「portqry -local」と実行するとマシンで開いているTCPとUDPのポートの一覧と,各ポートを開いているプロセスID,実行ファイル名,サービス名などnetstatより詳しい情報が表示されます(図6)。
Portqryはリモートでも利用可能 マシン名だけの指定ではTCPの80番ポートしか調査しませんが,「-e」スイッチで特定のポートを,「-r」スイッチでポートの範囲を指定して調べることができます。例えば,192.168.1.1というIPアドレスのマシンについて10~100番までのポートを調べる場合は以下のように入力します。
調査結果は,通信ができた「LISTENING」,通信できなかった「NOTLISTENING」,無反応だった「FILTERED」の3種類で表示されます。 Portqryは,「-p」スイッチでUDPやTCPとUDPの両方について調べられます。これにより,例えばUDPを使うLDAP(ライトウェイト・ディレクトリ・アクセス・プロトコル)やDNSについても調べることができます。
典型的なサーバー向けにGUIを提供
Portqryuiでは典型的なサーバーの用途を想定して,ポートの状態をまとめて調査することも可能です。あらかじめ定義済みのものとしては,Domains and Trusts(ドメインと信頼関係),IPSec,ネットワーク,SQL Server,Webサービス,Exchange Server,Net Meetingなどがあります。例えば,SQL Serverを選べばUDPの1434番とTCPの1433番といったSQL Serverの通信で使っているポートをまとめて調査します。 この用途別に調査するポートはconfig.xmlというXMLファイルに定義されており,これを編集すれば自分の環境に合わせたカスタムのスキャン・パターンが作れます。 (John Savill's FAQ for Windows)
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ネットワーク上のコンピュータが開いている通信ポートを簡単に調べたい
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