Q

Windows XPマシンにサポート・ツールをインストールしてトラブルの発生時に活用しています。2004年9月に公開されたWindows XP Service Pack(SP)2を適用したのですが,サポート・ツールは以前のものと変わっていないようです。このまま使い続けても大丈夫でしょうか。

A

マイクロソフトは,管理者が主に障害を分析/解決する際に便利なツール群を「サポート・ツール」という名称でWindowsユーザー向けに提供しています。サポート・ツールは,Windows XPならば製品CD-ROMからインストールして利用できます。


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図2●Windows XP SP2対応のサポート・ツールがWeb上で公開されている

 このWindows XP版サポート・ツールが,Windows XP SP2の提供に合わせてバージョンアップされています(図2,該当サイト)。この新しいバージョンでは,7つのツールについて追加あるいは更新されています。

新ツールの追加や一部の不具合を修正
 例えば,マシンを利用していない空き時間に更新プログラムをダウンロードしてくるBITS(バックグラウンド・インテリジェント転送サービス)を管理するための「bitsadmin.exe」や,HTTPサーバーを管理する「httpcfg.exe」が新しく追加されています。

 また,IPSecのポリシーを管理するipseccmd.exeではポリシーのインポート/エクスポートをできるようになったり,圧縮したキャビネットからファイルを取り出すextract.exeでは不正な利用をされないように境界チェックをしながら実行する,などの強化が図られています。

 更新されたツール以外は既存のものもそのまま使えるはずですが,それ以外に不具合の修正などを実施しているツールもあります。XP SP2ユーザーでサポート・ツールを使っている場合は更新しておいたほうよいでしょう。サポート・ツールをインストール済みのマシンにSP2を適用しても,サポート・ツールは更新されないので手動で再導入する必要があります。

編集部