Q

Windows XPでNetBEUIプロトコルを利用するために,Windows 2000と同じように,[マイネットワーク]のプロパティから[ローカルエリア接続]のプロパティを開き[インストール]-[プロトコル]を選択しましたが,NetBEUIが表示されません。どうすればいいのでしょうか?

A

Windows XP(およびWindows Me)では,NetBEUIプロトコルはサポート対象外になり,上記のような方法ではインストールできなくなっています。ただし,互換性維持のために,NetBEUIプロトコルのファイル自体は,CD-ROMの中にあります。これをインストールするとNetBEUIが利用できます。


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図1●Windows XPでNetBEUIプロトコルをインストールする

 インストールは簡単です。NetBEUIプロトコルは,Windows XPのCD-ROMのValueadd\msft\net\netbeuiフォルダ下にあります。まずこの中にある,Netnbf.infファイルとnbf.sysファイルを%SYSTEMROOT%INFと%SYSTEMROOT%\SYSTEM32\DRIVERSフォルダにそれぞれコピーします。その後,[マイネットワーク]アイコンのプロパティから,ネットワーク接続(図1では[ローカルエリア接続])のプロパティを開きます。[インストール]-[プロトコル]を選択すると,これまでなかったNetBEUIが表示され,インストール可能になります。

 XPのCD-ROMのValueadd\msft\net\netbeuiフォルダにNetBEUIの定義ファイル(.INFファイル)がありますが,[マイネットワーク]の[ディスク使用]で,そのフォルダを指定する方法ではインストールしないでください。うまくできたように見えても,再起動後に図2のエラーが発生します。


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図2●イベント・ビューアで,NetBEUIのイベントを開いたところ

 この方法で,インストールしようとしてもプログラムの実体である.SYSファイルがコピーされません。誤って実施した場合は,一度NetBEUIをアンインストールした後,正しい手順で再インストールしてください。

 なお,Windows XP OEM版の場合,CD-ROM中にVALUEADDフォルダが存在せず,上記方法でインストールできないことがあります。VALUEADDフォルダがある別のCD-ROMを利用することでインストール自体は可能ですが,「JP311246:OEM CD-ROMにはVALUEADDおよびSUPPORTフォルダがない」で説明されているように,必ずOEM版の供給元(コンピュータ・メーカー)に対してライセンス面の確認を行ってください。

高橋基信