1台のWindows 2000パソコンを複数のユーザーで共有しています。起動時の「Windowsへログオン」画面で最後に使った人のユーザー名が表示されてしまいます。これを消す方法はありますか?

 いくつか方法がありますが,ここでは個別のPCで設定する方法を紹介しましょう。[ローカルセキュリティ設定]の[ローカルポリシー]を変更することで対応できます。

 まず設定したいPCにAdministratorなど管理者権限でログオンをします。次に[スタート]メニューから[設定]-[コントロールパネル]を選択して,コントロール・パネル内の[管理ツール]をクリック。[ローカルセキュリティポリシー]を実行します()。ウインドウの左側の[ツリー]から[ローカルポリシー]の下にある[セキュリティオプション]を選ぶと,右のウインドウにポリシーの一覧が表示されます。

 この中から[ログオン画面に最後のユーザー名を表示しない]を開きます。デフォルトの設定では[無効]になっているので,[有効]を選択します。すべてのウインドウを閉じてからいったんログオフすれば,ユーザー名が表示されなくなっています。Windows 2000 Serverでも同様に設定できます。

 Windows NT 4.0では設定方法が異なります。管理者権限でログオンし,[スタート]メニューから[プログラム]-[管理ツール]-[システムポリシーエディタ]を起動します。[ファイル]メニューの[レジストリを開く]を実行すると表示される[ローカルコンピュータ]を開きます。[Windows NTシステム]-[ログオン]の中にある[最後にログオンしたユーザー名を表示しない]をチェックします()。

 Windows NTのシステム・ポリシーやWindows 2000ドメインのグループ・ポリシーを利用することで,ドメイン内の全コンピュータを一斉に設定することもできます。

(日経Windowsプロ編集)

図:ログオン時にユーザー名を残さない方法
管理者権限でログオンして設定する。