Windows XP Service Pack 1(SP1)適用後,Outlook 2002の動作が遅くなりました。どうしてでしょうか?

 Outlook 2002の「Outlookインスタント・メッセージ・サポート」が有効になっているとき,Windows Messengerの設定で[常にこのプログラムをバックグラウンドで実行する]をオフにした場合(図1),Outlook 2002の挙動が遅くなるケースが見受けられます。

 Outlook 2002の「Outlookインスタント・メッセージ・サポート」とは,受け取ったメールの差出人がオンライン状態にあるかどうかを,Windows Messengerと連携して調べる仕組みで,Office XPではデフォルトで有効になっています。一方,Windows Messengerの上記設定はデフォルトでオンになっていますが,これを変更すると今回の問題が発生します。

 SP1を適用していないWindows XPでは,Outlookインスタント・メッセージ・サポートを有効にしたままWindows Messengerをバックグラウンドで実行しないように設定しても,この障害は発生しませんでした。SP1を適用した結果Outlook 2002が遅くなるように見えるので,原因も分かりにくくなっています。

 この問題は,Outlook 2002の[ツール]-[オプション]-[その他]で,[Microsoft Outlookでインスタントメッセージを使用可能にする]という項目のチェックを外せば解消します(図2)。また,図1で外したチェックを元に戻してWindows Messengerをバックグラウンドで実行するように設定する方法もあります。

(日経Windowsプロ編集)

図1:Windows Messengerの設定画面
Windows Messengerを自動起動させたくない場合,[ツール]-[オプション]-「設定」で,[Windowsの起動時にこのプログラムを実行する]と[常にこのプログラムをバックグラウンドで実行する]のチェック・ボックスをオフにする。

図2:OutlookでWindows Messengerの自動起動を解除する方法
[ツール]-[オプション]-[その他]で[Microsoft Outlookでインスタントメッセージを使用可能にする]のチェック・ボックスをオフにする。