サービス・パック適用済みのWindows XPをインストールする方法を教えてください。

 Windows XPは,サービス・パックをあらかじめインストール・ファイルに適用した上でインストールできます。ボリューム・ライセンス版のWindows XPを利用する企業で,複数のPCにWindows XPを導入する場合などに,作業時間を短縮することができます。

 手順はこうです。まずWindows XPのCD-ROMの内容をすべて,ハードディスク(ここでは「C:\XPSP1」フォルダ)に保存します。そしてマイクロソフトのサイトから,Windows XP SP1の「全ファイルインストール版」(xpsp1_ja_x86.exe)をダウンロードし,任意のフォルダ(ここでは「C:\temp」)に保存します。

 xpsp1_ja_x86.exeは,インストール・ウィザードの実行プログラムであるとともに,XP SP1の全ファイルが収められた圧縮ファイルでもあります。そこで下記のコマンドを[ファイル名を指定して実行]に入力し,「C:\temp」にファイルを解凍します。

C:\temp\xpsp1_ja_x86.exe /X:C:\temp\/U

 これによって,SP1を適用するためのプログラム「update.exe」が「C:\temp\update」フォルダにできますので,このプログラムを使って「C:\XPSP1」にあるXPのインストール・ファイルにSP1を適用します。[ファイル名を指定して実行]に下記のコマンドを入力します。

C:\temp\update\update.exe/S:C:\XPSP1\

 ネットワーク・インストールを実行する場合は,「C:\XPSP1」フォルダ内にある全ファイルを配布用フォルダにコピーします。インストール・ファイルをCD-Rなどに保存してインストールを実行する場合,起動用フロッピ・ディスクを作成する必要があります。XP SP1の起動用フロッピ・ディスク作成ツールは, のURLからダウンロードできます。これまでマイクロソフトが提供していたSP1非対応の起動用フロッピ・ディスク作成ツールで作ったディスクでは,SP1適用済みのXPはインストールできませんので注意してください。

(日経Windowsプロ編集)

図:SP1適用済みWindows XPをインストールするための起動用フロッピ・ディスク作成ツールの公開サイト (クリックするとリンクされます。)