OSやアプリケーションが異常終了した際に障害情報をマイクロソフトに送信しようとする「エラー報告機能」をオフにする方法はありませんか?

 Windows XPはアプリケーションが異常終了した際にコンピュータの様々な情報をマイクロソフトに送信する機能を装備し,標準でオンにしています。Office XPやInternet Explorer 5以降も同様の機能を搭載しています。

 エラー報告機能は,プログラムの異常終了時にメモリーのダンプを実行してのような情報を収集し,マイクロソフトに送信しようとします。Windows XPでこの機能を停止するには以下のステップを実行します。
(1)[マイコンピュータ]を右クリックして[プロパティ]を表示します。
(2)[詳細設定]を開き,右下の[エラー報告]ボタンをクリックします。
(3)[エラー報告を無効にする]にチェックを入れます。[エラー報告]タブでは,アプリケーションごとに有効・無効を選択できます。

 Office XPのエラー報告機能を停止するためには,レジストリ・キーを変更します。
(1)レジストリ・エディタ(Regedit.exe)を起動します。
(2)「HKEY_CURRENT_USER\Soft
ware\Policies\Microsoft\Office\10.0\Common\」サブキーを選択し,[編集]-[新規]-[DWORD値]から「DWNeverUpload」というDWORD値を作成します。
(3)DWNeverUploadをダブル・クリックし,値に「1」を入力します。

 Internet Explorer 5以降のエラー報告機能を停止する際も,レジストリ・キーを変更します。
(1)レジストリ・エディタ(Regedit.exe)を起動します。
(2)「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Internet Explorer\Main」サブキーを選択して,「IEWatsonEnabled」というDWORD値を作成し,値に「0」を入力します。

 Internet Explorer 5.0~5.5 SP1を使用している場合は,[プログラムの追加と削除]から「Internet Explorer Error Reporting」というコンポーネントを削除します。

(日経Windowsプロ編集)

表:「エラー報告機能」で送信される可能性があるデータの例