最近,「Webサービス」という言葉をよく耳にしますが,「Webアプリケーション」とどこが違うのでしょうか。

 マイクロソフトの.NET戦略で重要な役割を担うWebサービス(同社は「XML Webサービス」と呼ぶ)は,インターネット上でコンピュータ同士が直接連携できるようにする技術やサービスです。インターネット上のWebサイトで提供される点やサービス内容に大きな違いがない点でWebアプリケーションによく似ています。

 しかし,WebアプリケーションとWebサービスでは,プログラム・インターフェースが決定的に違います。Webアプリケーションは「人」が利用することを前提にしているので,出力データはHTML形式,通信プロトコルはHTTPです。出力結果はWebブラウザに表示されます。

 一方,Webサービスは「コンピュータ同士」の直接連携を目指しているため,やり取りするデータはXML(Extensible Markup Language)形式,通信プロトコルはリモート・プロシジャ・コールのSOAP(Simple Object Access Protocol)を使います。

(日経Windowsプロ編集)