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Windows 2000のシステム・ファイルがインストールされているドライブ(通常はC)の空き容量が不足していると考えられます。不要なファイルやアプリケーションを消去してディスクの空き容量を増やすか,ハードディスクを増設して,ページング・ファイルの領域を新たに確保する必要があります。 一般にコンピュータには,128M/256Mバイトといった容量の「メイン・メモリー(実メモリー)」が搭載されています。データやプログラムは,基本的にメイン・メモリー上に展開され実行されますが,複数のアプリケーションを起動したり,大容量の画像ファイルを同時に何枚も開くと,メイン・メモリーの領域が足りなくなります。そのようなとき,メイン・メモリー上のデータやプログラムをハード・ディスク上のファイルにいったん避難させて,空いたメモリー領域に必要なデータを読み出すなどの仕組みが仮想メモリーです。メイン・メモリー上のデータを一時的に避難させる場所は,ページング・ファイルと呼ばれます。Windows 2000/XPでは,あらかじめページング・ファイルの最小値と最大値を決めて利用します。最小値は,設定した時点で領域が確保されるため,インストールするアプリケーションやPC内のデータ容量が増えても侵害されません。一方,最大値は,必要に応じてページング・ファイルとして利用するサイズであり,ディスクの空き容量が減ってくると,メイン・メモリーからデータが吐き出せなくなり図1のようなエラー画面を表示します。 ディスクの空き容量を増やすか エラーを止める方法は大きく分けて2つあります。不要なアプリケーションやデータを削除して,ディスクの空き容量を増やすのが手軽です。ディスクの空き容量が十分あれば,必要に応じてページング・ファイルが最大値まで増えることができるため,エラーを回避できます。 もう1つの対策は,ページング・ファイルを別ドライブに作成する方法です。以下では,Windows 2000マシン内にCドライブとDドライブが接続されている環境を想定して,新たにページング・ファイルを作成する方法を説明しましょう(図2)。 コントロール・パネルで[システム]を選択,[システムのプロパティ]画面で[詳細]タブをクリックして[パフォーマンスオプション]画面を開きます。仮想メモリ欄の[変更]ボタンを押して領域を新たに作成しましょう。ここでは,Dドライブ上に「初期サイズ384Mバイト,最大サイズ768Mバイト」の領域を作成しました。代わりに,Cドライブの領域を減らしています。設定変更後,OSを再起動します。 (日経Windowsプロ編集)
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Windows 2000で「仮想メモリーが不足しています」というエラーに対処するには?
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