パッチの適用などで追加されたり変更されたファイルをすばやく見付け出すよい方法はありますか。

 Windows 2000のCD-ROMには便利なサポート・ツールが収録されています。CD-ROMのSupportフォルダの中のToolsフォルダにあるSetup.exeを実行するとインストールできます。

 サポート・ツールには,Filever.exeとWinDiffというツールがあります。この2つのツールを使うと簡単に更新されたファイルを見付けられます。

 Filever.exeはファイル名や実行可能ファイルのバージョンなどを表示するツールで,コマンド・プロンプトで実行します。これを使ってファイルの一覧をテキスト・ファイルに出力しておきます(図1)。同様に,パッチを適用した後などに再度Filever.exeを実行してファイル一覧を作成します。

 この2つのファイルの内容を比較すれば,パッチを適用したことで変更されたファイルが分かります。

 これには,WinDiffというツールを使います(図2)。先ほど出力したファイル一覧のテキスト・ファイルをWinDiffで読み込むと,追加されたファイルや,バージョンが変更になった実行可能ファイルなどを検出できます。

(日経Windowsプロ編集)

図1:Windows 2000サポート・ツールにあるFilever.exeで属性を含めたファイル・リストを取得

図2:同じくWindows 2000サポート・ツールに含まれるWinDiffを使うと,2つのファイルの相違点を見付けられる
Filever.exeで取得した最新のファイル・リストと,過去に取得したファイルと比較することで,追加/削除されたり属性が変更になったファイルを検出できる。