NTFS(NTファイル・システム)でフォーマットしたパーティション上のファイル/フォルダに設定するアクセス権のこと。ファイル/フォルダへアクセスするユーザーやグループに許す操作を細かく設定できる。

 設定できる基本項目は[フォルダのスキャン/ファイルの実行][ファイルの作成][削除][属性の読み取り][所有権の取得]など14種類に及ぶ。Windows 2000/XPでは各項目の設定の典型的な組み合わせが用意されており,ユーザーは[フルコントロール][変更][読みとりと実行]といった組み合わせを選択して,アクセス権を設定可能だ。
 NTFSアクセス権はローカル・マシンにログオンしたユーザーとともに,ネットワーク経由でアクセスしてくるユーザーに対して適用される。

 Windows NT系列のOSでは,エクスプローラでファイルやフォルダを右クリックして[プロパティ]を表示したときに,[セキュリティ]タブで設定するアクセス権がNTFSアクセス権である。[共有]タブで設定するアクセス権は「共有アクセス権」という別のアクセス権だ。

 なおワークグループ構成のWindows XP Professionalでは,デフォルトでセキュリティ・タブが表示されない。[フォルダオプション]の[表示]タブで[簡易ファイルの共有を使用する]のチェックをはずす必要がある。
 またWindows XP Home Editionの場合,パーティションをNTFSでフォーマットしていても,通常はセキュリティ・タブを表示できない。セーフ・モードで起動した場合のみ,セキュリティ・タブが表示される。通常起動時のNTFSアクセス権設定には「cacls」というコマンド・ライン・ツールを使用する。