Watsonレポートの活用で品質向上 [Jeff Price氏]これについても,ユーザーからの意見をベースにしました。SP1は,セキュリティ関連のアップデート,標準の修正プログラム(パッチ),バグ・フィックスのロールアップを提供することに焦点を合わせています。 ――――ユーザーからの意見は,どのようにして入手しているのでしょうか? [Clyde Rodriguez氏]サービス・パックの開発に着手したときに「Customer Support Services」(以前のMicrosoft Product Support Services)とWatsonレポートからのWindows Server 2003についてのデータを参照しました。 ユーザーがMicrosoftに問題を報告すると,Watsonのデータになります。続いて,フィードバックを得るため,2003年秋にベータ・プログラム登録している数千人のユーザー向けに,SP1のベータ版を提供しました。加えて,弊社のシステム部門は,私たちが賞賛しなければならないユーザーです。私たちは「Technology Adoption Program(TAP)」といった先進ユーザーに対しても大々的な投資をしており,ここからのフィードバックも重要視しています。 ――――SP1には,グループ・ポリシー設定の不測の影響という問題に対応した「Group Policy Editor(GPE)」への興味深い変更が盛り込まれていますね。これもユーザー主導のバグ・フィックスなのでしょうか? [Clyde Rodriguez氏]ユーザーからのフィードバックで分かったことは,多くのユーザーが,GPEを使ってグループ・ポリシーでのユーザー権限割り当てや,セキュリティ設定を変更していて,この変更がサービスやアプリケーションを壊してしまうということでした。このフィードバックにこたえるため,GPEツールをアップデートして,ユーザーがリスクを含む変更をした場合に,潜在的な好ましくない副作用を通知するようにしました。この新しい警告は,誤った設定をした場合,影響を受ける特定の設定や,サービスのタイプについての追加情報をユーザーへ示すようになっています。
SP1とR2のどちらにも含まれないWSUS [Jeff Price氏]WSUSとMUは,Microsoft製品群のセキュリティ機能を強化するものです。対象OSはWindows 2000 Server/Professional,Windows XP,Windows Server 2003,それに対象アプリケーションとしてOffice,Exchange Server,SQL Server――などがあります。将来的には,すべてのWindows Server System製品が,WSUSとMU経由で更新可能になります。WSUS自体は,Windows 2000 ServerとWindows Server 2003に対応しているので,Windows Server 2003 SP1に組み込むのは意味のないことです。 [Samm DiStasio氏]アップデート・リリースを進歩させるという考えは確実に実現されていますが,ユーザー環境における必要性に応じて,ということになります。WSUSを単体で提供するのは,私たちの目的に合致するものです。
SP1を適用してからR2を導入するのか? [Samm DiStasio氏]SP1は,セキュリティ・アップグレードの性質を持っているので,すぐに適用することをお勧めします。SP1未適用の状態では,R2はインストールできません。これは,SP1が必要条件となるためです。 ――――SP1は無料で,R2は有料です。有料ということで何か問題になりませんか? [Samm DiStasio氏]R2で提供される特定の追加項目に利点を感じられなければ,SP1のみで十分です。SAを使っているユーザーにとっては,ビジネスに最適なものを選択することになりますから簡単な決断となるでしょう。どうしてサービス・パックがなぜ無料なのかといえば,広く浸透してもらいたいと考えているからです。 |
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