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Windowsコラム

パワーアップした無償の新パッチ配布ツール「WSUS」

PaulThurrott 2005/05/16 ITpro
(Paul Thurrott)

 米Microsoftは3月末,「Windows Server Update Services(WSUS)」の製品候補版(RC版)を公開した(既報)。WSUSは,Windows Server 2003/Windows 2000 Server上で稼働する修正プログラム(パッチ)とソフトウエア更新の管理サービスである。以前は,「Software Update Services(SUS)2.0」や「Windows Update Services(WUS)」と呼ばれていた。WSUSは,従来通り無償で提供され,正式版は2005年6月に公開される予定である(既報)。

対象は従来通り中小規模システム
 まず変更された新しい製品名について触れたい。私は,予定されていた名称WUSが,弱虫を意味する「wuss(ウース)」と間違われるのを避けるために名前を変更したのだ,と思った。しかし,MicrosoftのWindows and Enterprise Managementプログラム・マネージャであるSabrena McBride氏は,Windows Serverとの関連性と,その製品が完全なアップデート機能を持つことを示したいと考えて,名称を変えたのだと語った。

 新しい製品名にかかわらず,WSUSは従来製品と同じクライアント・マシンにパッチを配布するというニーズに対応する。パッチ管理用のインフラを持たない中小規模システムの管理者に対して,クライアントPCへのパッチやソフトウエアの更新を集中化して,簡単に管理できる方法を提供する。Microsoftは実質的に,WSUSをWindows 2003とWindows 2000 Server Service Pack 4(SP4)以降の無償のFeature Packと位置付けている。つまり,いつかはWSUSの機能が,Windows Server製品のコアに追加されるだろうということだ。そして,当然ながら同社は「Systems Management Server(SMS)」を,完全な適用機能を備えた有償のパッチ管理ソリューションとして提供し続けるだろう。

Windows Updateの後継サービスと連動
 パッチ管理インフラのコンポーネントであるWSUSは,単独では使えない。WSUSは,まもなく「Windows Update」を置き換える予定の新サービス「Microsoft Update」と連携して動く。Microsoft Updateは,Windows Updateのように様々なWindows OS向けにパッチを提供する。さらに,Microsoft UpdateはMicrosoft製アプリケーション向けのパッチも提供するので,その機能ははるかに上だ。初めのうちWSUSは,Windows OSのほかにOffice,SQL Server,Exchange Serverをサポートする予定だ。先々にはほかの製品もリストに追加されるだろう。

 SUS 1.0のユーザーたちは,WSUSの機能追加とMicrosoft Updateの導入は,SUSの動作に影響を与えないと聞いて安心するだろう。SUS 1.0は,WindowsオンリーのWindows Updateサービスから,その更新を引き続き集めることになる。だから,SUSを使い続けたいとしても,問題なく利用できる。

 WSUSの主な機能について,Microsoft UpdateサービスやSMS 2003と,この製品を比較しながら考えてみよう

 最初にMicrosoft Updateは,Windowsベースのサーバーを持たないホーム・ユーザーや,中小規模企業などで,システム部が集中管理しないようなパッチ更新サービスとして継続する。WSUSやSMSとは異なり,Microsoft UpdateではWindows XP Home Editionをサポートするだろう。WSUSはシンプルなコンテント・ターゲティングとパッチ配布コントロール(特定のパッチをどのグループ向けに配信するかを管理できる),基本的なパッチ配布スケジュール設定,状況報告の機能を備える。

 一方のSMS 2003は,すべての機能を備えたパッチ管理ソリューションとして,WSUSが備えるすべての機能をサポートする。さらに,きめ細かいコンテント・ターゲティングとパッチ配布コントロール,より進んだ状況報告機能,インベントリ管理(構成管理)機能,コンプライアンス・チェック機能――などを追加する。従来のSUS 1.0と同じように,WSUSはMicrosoftのWebベースの更新サービスとの間で仲介役として働き,WSUSサーバーはファイアウオールの内側に設置される。そして,[自動更新]機能をクライアント・コンポーネントとして利用するので,クライアント用ソフトの導入は不要である。

WSUSサーバーの階層構造をサポート
 もう1つ素晴らしい機能は,WSUSサーバーの階層構造をサポートすることである。階層構造の中になるWSUSサーバーは,各サーバーの下層または上層にある。各WSUSサーバーはその更新を自分のすぐ上層のWSUSサーバーから受け取る。そして,論理的にその階層構造の最上位にあるサーバーは,その更新データをMicrosoft Updateから入手する。単純だが,この仕組みはかなり大規模な環境にもWSUSサーバーを簡単に導入できることを示している。複数のサイトがある分散環境にWSUSサーバーを導入することもできる。こういう場合には各サイトは,論理的には中央の拠点にあるWSUSサーバーから見て下層に位置する各自のWSUSサーバーを持つことになる。

 WSUSは,サーバー構成の情報や更新のメタデータ,クライアントPCの情報を記録するためにSQL Serverベースのデータベースを使う。あなたの組織のサイズによって,様々なSQL Serverのバージョンが選べる。WSUSに同こんされる「Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine(MSDE 2000)」のほかに,無償でダウンロードできる同名のMSDE 2000,有償のSQL Server 2000などが対象である。個別にダウンロード可能なバージョンよりも,WSUSと一緒に出荷されるMSDE 2000を利用した方がよい。同こん版のMSDE 2000には,データベースのサイズや接続数の制限がないからだ。

 WSUSの稼働には,Windows Server 2003(32ビット版のみ)またはWindows 2000 Server SP4以降が必要である。パッチ配布の対象となるOSは,Windows Server 2003(32ビット版のみ)とWindows Server 2003 SP1(x64版とItanium版),Windows XP,Windows XP Professional x64 Edition,Windows 2000 SP3以降である。WSUSのRC版は,MicrosoftのWebサイトからダウンロードできる(該当サイト)。

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