(Brian Moran)

 Windows XP Service Pack 2(SP2)上でMSDE(Microsoft SQL Server 2000 Desktop Engine/Microsoft Data Engine)のようなSQL Serverをベースとするアプリケーションを稼働させると,デフォルトではそこへのアクセスがブロックされることは,多分もうご存知だと思う。幸いなことに,この問題を解決する設定は難しくはないが,その作業をさらに楽にしてくれる情報ソースをここでお知らせしたい。

Windowsファイアウオールの設定を
変えれば問題は解決する

 一番の情報は「FAQ: How Windows XP Service Pack 2(SP2) Affects SQL Server and MSDE(よくある質問:Windows XP Service Pack 2によるSQL ServerとMSDEへの影響)」(該当サイト)である。このFAQには以下のようなことが書かれている。
・XP SP2がSQL ServerとMSDEにどんな影響を与えるか
・インストールされたSQL ServerやMSDEへのアクセスがブロックされているかをどう判断するか
・アプリケーションがネットワーク経由でSQL Serverに応答してもらう場合はどうすべきか
・SQL Serverシステムをアップデートするには何をしなければならないか
・XP SP2でSQL ServerやMSDEを使うためのより技術的な情報をどこで調べるか

 「How to enable SQL Server connectivity on Windows XP Service Pack 2(Windows XP Service Pack 2上のSQL Serverへの接続を可能にする方法)」も読んでおいたほうがいい(該当サイト)。ここでは,WindowsファイアウオールにSQL Server関連の例外を設定する方法を調べられる。

 最後に,Richard Waymire氏によるMSDN Web放送を記録した「SQL Server and Windows XP SP2--Level 300(SQL ServerとWindows XP SP2--レベル300)」(該当サイト)も見ることをお勧めする。ポップコーンを手に90分間じっとしていること。このWeb放送はSQL Serverに関する重要なセキュリティ情報をたくさん提供している。例えば,各種ネットワーク・プロトコルを待ち受けられるようにする方法や,何も変更しなくてもいい場合などが分かる。このWeb放送はすべてのSQL Serverのプロフェッショナル必見だ。

インターネットからのアクセスを
基本的に許可する時代は終わっている

 XP SP2にはたくさんの新機能があり,コンピュータに対する不正な攻撃の危険を減らすためにMicrosoftが開発したセキュリティ技術の集大成になっている。私は特にWindowsファイアウオールがお気に入りだ。これは以前インターネット接続ファイアウオールと呼ばれていたコンポーネントの強化版である。

 しかし,Windows XP SP2をインストールすると,WindowsファイアウオールがデフォルトでSQL Serverへのアクセスをブロックする。ここ数年のワーム騒動やインターネットを使う卑劣な輩のおかげで,SQL Serverへの通信をデフォルトで禁止することになったのだ。この記事には,インターネット経由でSQL ServerへアクセスできるようにしながらWindowsファイアウオールのセキュリティ能力を最大限に発揮させる手順を詳しく書くスペースはない。先ほど説明したMicrosoftの記事「How to enable SQL Server connectivity on Windows XP Service Pack 2」で詳細を調べてほしい。だがその一方,近所の人が立ち寄る場合に備えて,インターネットからのアクセスを基本的に許可する時代は終わっていることを理解しておくべきだ。