マイクロソフトは8月10日,品質機能展開(QFD)の開発者である赤尾洋二氏およびクロスナレッジ・コーポレーションと協力し,「Office Visio 2003」で動作するQFD支援ツールを開発,無償提供すると発表した。さらに,事例やノウハウ,利用者情報の共有を目的とするオンライン・コミィニティ「QFD塾」(当該サイト)も開設した。Visio 2003向けのQFD支援ツールはQFD塾からダウンロードできる。

 QFDとは,顧客の声を製品やサービスの開発につなげるための問題解決手法。問題点や課題をカード化したり,図解を通して解決を探る。Visio-QFD支援ツールは,親和図法から表の作成まで,カードの自動グループ化機能などを実装している。Visio上で動作することで,カードの並べ替えなど直感的な操作が可能。数値の計算も完全自動化している。ツールを利用するにはVisio 2003 SP1のほか,.NET Framework 1.1 SP1が必要。Visio 2003に関しては,オプションの.NETプログラミング・サポートもインストールする必要がある。

(山口 哲弘=日経Windowsプロ