米MicrosoftはOfficeの次期版「Office 12」(開発コード名)で,ユーザー・インターフェース(UI)を変更する計画を立てている(関連記事)。同社のOfficeチームは,昔からWindowsの標準方式から少し離れたユニークなUIを独自に開発して,時には混乱をもたらしてきた。今回の新しいUIは,多くのユーザーにアップグレードを促す可能性がある。

 Microsoftは,理由なく違ったUIを作っているわけではなく,ユーザーがOfficeの中のアプリケーションをどう使うかを実際に考えた結果である。大きな問題の1つは,アイコンだらけなことだ。たくさんツールバーにボタンが並んでいて,それが人々を混乱させるのである。

 そこで同社は新しいリボンUIエレメントを開発している。これはOfficeにあるツールバーを,様々な方法で置き換えるものだ。各アプリケーションは,あなたが今何をしているかに合わせて,リボンのアイコン・セットを変更する。

 例えば,あなたがテキストを書いているならばテキスト用のアイコンが表示されるが,画像のときはそのリボンにグラフィックス関連のアイコンしか表示されなくなる。Office 2003でそうだったように,このUIの目標は,以前あった機能をユーザーがすぐに見つけられるようにすることである。Office 2003とは違い,今度はうまくいくかもしれない。

(Paul Thurrott)