日本ヒューレット・パッカード(HP)は7月7日,インターフェースにUSB 2.0を採用した外付けDDSテープ・ドライブ「HP StorageWorks DAT40-USB」などを発表した。低価格のPCサーバーやワークステーションに直接接続して利用することを想定している。従来のSCSI接続の製品に比べて,(1)インターフェース・ボードの増設が不要,(2)プラグ&プレイで簡単に接続できる――などが特徴。

 採用したテープ・カートリッジの規格はDDS-4。容量は,非圧縮時20Gバイト,圧縮時40Gバイト。最大データ転送速度は10.8Gバイト/時。 対応OSは,Windows 2000 Server/XP/Server 2003。バックアップ・ソフト「TapeWare」が付属する。このソフトを使うことで,テープ・ドライブから起動するディザスタ・リカバリが実現できる。価格は6万3000円。出荷開始は7月下旬。

 このほかにUltrium1(非圧縮時の容量100Gバイト)に対応したテープ・ドライブ「HP StorageWorks Ultrium232i」とUltrium2(同200Gバイト)対応のオート・ローダー「同1/8 Ultrium448 Tape Autoloader」,Ultrium3(同400Gバイト)対応のオート・ローダー「同1/8 Ultrium960 Tape Autoloader」が同時に発表された。

 Ultrium232iはハーフハイトの内蔵型ドライブで,従来製品に比べてデータ転送速度を2倍以上に高めている。Ultrium448とUltrium960は,最大8巻のテープ・カートリッジを収納可能な高さ2U(1Uは約44mm)のラックマウント型オート・ローダー。インターフェースは,いずれの製品もUltra3 SCSI。価格は,それぞれ29万4000円,105万円,135万5000円。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ