三井物産セキュアディレクションは7月6日，情報漏えい対策ソフトの新版「Digital Guardian 3.0」を7月20日に出荷すると発表した。
Digital Guardianは，クライアント/サーバー方式で動作する情報漏えい防止ソフトである。サーバー側で設定したポリシーに従って，クライアントのエージェント・ソフトがユーザーの操作を記録したり，操作を制限したりする。操作制限がかかったときなどに，ユーザー企業が独自に作成したメッセージを表示できる特徴を持つ（画面）。
新版では，新たにシン・クライアントからWindowsのターミナル・サービスを利用するユーザーも監視できるようにした。エージェント・ソフトをターミナル・サービスが動作するサーバーにインストールしておけば，ターミナル・サービスのユーザーの操作をログに記録したり，操作を制限したりできる。
操作制限も新版では，より細かくできるようにした。例えば，ファイル・サーバーからファイルをコピーするとき，デスクトップへのコピーは禁止するが，EFS（暗号化ファイル・システム）によって暗号化設定をしたフォルダへはコピーを許可する，といったことが可能になった。
参考価格は1000ユーザーの場合で，1ユーザー当たり2万8000円。このほかに，Windows Server 2003が動作する管理サーバー，ログを蓄積するSQL Server 2000が必要になる。クライアント用のエージェント・ソフトはWindows 2000/XP，ターミナル・サービス用のエージェントソフトはWindows 2000 Server，Windows Server 2003で動作する。
（坂口 裕一=日経Windowsプロ）
