トレンドマイクロと日本IBMは6月20日,トレンドマイクロソフト製ウイルス対策ソフトで使用するパターン・ファイルを検証/品質管理するための「トレンドマイクロ テストセンター」を日本IBMの大和事業所内に設立して同日から運用を開始したと発表した。トレンドマイクロは4月23日,テストが不十分なパターン・ファイルを配布して,ユーザーのマシンに障害を発生させていた。

 新規のパターン・ファイルを作成した場合,トレンドマイクロ自社内でのチェックと,このテスト・センターでの日本IBMによるチェックの合計2回で動作が確認される。これにより,パターン・ファイルの品質が確保できるとしている。今後は,テスト工程の効率化や確認システムの自動化を推進し,品質を維持した上でタイムリにユーザーへパターン・ファイルを提供する機能を拡充していくという。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ


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