マイクロソフトは,Windows Updateを新版のVersion 6.0(v6)へ移行することを明らかにした。同社はインターネット経由の修正プログラム提供サービスを「Microsoft Update」に統合し,ここからWindowsとマイクロソフト社製アプリケーション向けの修正プログラムを配布する計画を明らかにしている。Windows Update v6はMicrosoft Updateの一部として機能するサービスで,移行対象となるクライアントOSは,Windows XP/2003/2000。Windows 98/Meでは,v6を利用できない。

 現在,Windows UpdateはOSごとに別のバージョンのものが使われている。例えば,Windows 2000でWindows Updateを行うとv4のサービスを利用し,Windows XP/2003ではv5のサービスを利用するようになっている。これらが,今後v6へ切り替わる。同社のサポート技術情報によると,クライアントPCの移行は自動的で,移行期間中または,移行期間後にユーザーがWindows Updateサイトへアクセスした際に,Windows Update v6用クライアント・プログラムの導入プロセスが行われるという(該当サイト)。「自動更新」機能を有効にしている場合は,自動的に切り替わるという。

 前述のようにMicrosoft Updateの一部としてWindows Update v6が機能する関係で,v6への切り替えは,Microsoft Update利用の準備にもなる。既にMicrosoft Updateは企業向けパッチ管理システムWindows Server Update Services向けに運用を開始しているが(関連記事),v6への切り替えが進んでいく中で,Microsoft Updateの一般へのサービスも始まると思われる。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ


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