シマンテックは7月8日,スパイウエア対策機能を強化したウイルス対策ソフトを出荷する。新しいエンジン・ソフトを搭載し,スパイウエアをリアルタイムで検知して,自動的に駆除できるようにした。これまで,スパイウエアを検知するためには,ハードディスク全体をスキャンする必要があった。

 新製品は,「Symantec Client Security 3.0」と「Symantec AntiVirus Corporate Edition」の2製品。スパイウエアを検知,駆除する機能は同じだが,ネットワーク感染型ウイルスに対する防御機能が異なる。

 前者はウイルス対策機能のほかに,ファイアウオール機能,侵入検知システムを搭載しており,ネットワーク感染型のウイルスを防御可能。後者は,ファイル感染型ウイルスやワーム型ウイルスは検知できるが,ネットワーク感染型ウイルスは防御できない。2製品とも管理サーバーからウイルス定義ファイルの更新状況などを一元管理できる。

 価格は10~24ライセンスの場合で1ライセンス当たり,Symantec Client Security 3.0が1万4300円,Symantec AntiVirus Corporate Edition 10.0が9500円である。

(坂口 裕一=日経Windowsプロ


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