米Microsoftは5月13日,ウイルス対策機能を含む個人ユーザー向けの新サービス「Windows OneCare」を発表した。Windows OneCareには,ウイルス対策とファイアウオール,スパイウエア対策,そのほかPCを良好な状態に保つための各種機能が含まれる。1カ月または1年単位の購読形式で提供される。

 現在の開発状況は,社内テストの段階であり,2005年後半に外部向けのベータ版が公開される。正式な提供開始は,2005年末から2006年初めの予定。

 同社がウイルス対策製品を扱うことに関しては,なぜそれをWindowsとは別に提供するのか,という大きな疑問がわく。こういった類いの技術を直接OSの中にバンドルすることに関する議論は,もちろんある。例えば,Windows OneCareが修正する問題の多くは,Windowsに起因する問題によって引き起こされているからである。

 Microsoftによれば,このサービスは便利さに少々のお金を払うことをいとわないユーザーを対象にしている。Windows OneCareの特徴は様々な処理を自動的に実施することだ。例えば,あなたがハードディスクにデフラグが必要であると気づいたときには,その処理をしてくれるのだ。これは気の利いた機能であるとは思うが,本来はWindowsの一部になるべきものである。

(Paul Thurrott)


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