マイクロソフトは企業システム向けに,Windows XP Service Pack 2(SP2)が適用されないように遮断ツールを提供していたが,本日4月12日その有効期限を迎えた(既報)。同ツールを使ってXP SP2の適用を回避しているユーザーは,注意が必要である。

 XP SP2では,セキュリティ強化を目的に大幅な仕様変更が施されており,場合によってはトラブルになる。このため,同社は「Windows Update」や「自動更新」機能で,XP SP2がすぐ適用されないようにするツールを提供していた(既報)。4月13日以降はこの遮断ツールを適用していても,自動更新やWindows Updateを起動したタイミングでXP SP2が適用される。

 トラブルの原因としては,(1)XP SP2が適用されるとパーソナル・ファイアウオール機能であるWindowsファイアウオールがデフォルトで有効になる(図),(2)Internet Explorer(IE)の仕様が変更になった――などが知られている。また,一部のマシンでは,あらかじめBIOSを書き換えておかないと,XP SP2の適用により起動できなくなる。日経Windowsプロでは,XP SP2に関する記事を公開している。参考にしてほしい。

■ Windows XP SP2に関する記事/情報 ■

・「緊急報告! Windows XP SP2の全貌」(全5回)
 第1回:総論
 第2回:Windowsファイアウオール編
 第3回:Internet Explorer/Outlook Express編
 第4回:データ実行防止編
 第5回:展開編
・IT Proで公開したXP SP2に関する記事
・ハード/ソフト・ベンダー提供のXP SP2に関する情報

(茂木 龍太=日経Windowsプロ

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