Akron大学の学生David Zamos氏は,使っていないMicrosoft製のソフトウエア2本をeBayで売ったことで,Microsoftから告訴されていたが和解になり,Zamos氏が実質的な勝利になった。

 告訴されていたのは2004年のこと。Microsoftは今までこの手の訴訟には常に勝ってきた。ところが,Zamos氏は反撃することに決め,その結果Microsoftが危険を察知して和解になったのだ。

 ここには,学ぶべき教訓がある。Zamos氏は,「使用許諾契約(End User License Agreement:EULA)」が未開封状態のソフトウエア・パッケージの中にこん包されていたので,この契約条項に同意してなかった,ということを極めてうまく論じたのだ。私は,Microsoftの法的な弁明が,将来再度試されることを期待する。だが,今回の件は,Microsoft製品のユーザーが気づくべきことを先駆けて示したものである。

(Paul Thurrott)


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