日本HPは4月7日,シン・クライアント端末「HP t5710 Thin Client」(写真)を発表,同日販売を開始した。シン・クライアントはパソコンと比較して,ハードディスクなどの記録媒体を持たないため情報漏えい対策が容易である,導入・管理コストの削減がはかれる――などのメリットがある。利用にあたっては,シトリックス・システムズ・ジャパンの「MetaFrame」やマイクロソフトの「Windows Terminal Server」と組み合わせる。価格は6万900円。

 CPUに米Transmetaの「Crusoe」(動作周波数800MHz)を採用。メモリーは512Mバイト。ハードディスクやフロッピ・ディスク,光ディスク・ドライブなどは内蔵しない。駆動部品がないため冷却ファンが不要で,低騒音だという。USBポートを4基備えるが,付属ソフトでストレージ・デバイスの仕様を禁止できる。OSは「Windows XP Embedded (Service Pack 2)」。付属ソフトは,「Citrix Independent Computing Architecture (ICA) 8.0 日本語」「Microsoft Remote Desktop Protocol (RDP) 5.1日本語」「Internet Explorer 6.0日本語」「Media Player 9日本語」「Altiris Deployment Solution 5.6」など。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ

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