Microsoftは次期Windows「Longhorn」(開発コード名)に,「info-cards」と呼ぶ認証技術を実装する。この技術はオンライン・ショップやWebベースのサービスでユーザーが何かを購入するときに,自分の個人情報を制御する手段を提供するものだ。

 「少し前に聞いたことがあるなあ」と思うならまさにその通り。Microsoftは過去数年間,ユーザーに対して「Passport」という望まれない類似の技術を押し付けようとしていた。Windowsと統合されていたのにPassportは全くの失敗だった。私は,info-cardsがPassportと同じ道を進もうとしているのではないかと思う。

 しかし,info-cards技術はPassportよりも少し洗練されている。というのは,個人情報をMicrosoft所有のオンライン・サーバーではなくユーザーのPC上に保存するからだ。そしてその情報は,信頼されたWebサイトだけが解読できるように暗号化される。

(Paul Thurrott)


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