米Microsoftは3月22日,社内のマシンに修正プログラム(パッチ)を適用するSoftware Update Servicesの後継製品「Windows Server Update Services(WSUS)」のRC版(製品候補版)をWebサイトで公開した(該当サイト)。対応言語は,日本語,英語,ドイツ語。同時に公開評価プログラムを実施しており,ユーザーからのフィードバックを受け付けている。正式出荷は,2005年第2四半期で無償提供される予定。

 WSUSは,社内用のWindows Updateサイトを構築するサーバー・ソフト。管理者が検証したパッチだけを社内のWindowsクライアントやサーバーに適用できるようになる。Windows 2000 Server Service Pack 4(SP4)以降/Windows Server 2003上で稼働する。パッチ配布先として対応するOSは,Windows 2000 SP4以降/XP/2003。製品名称の変更は2回目になる。従来この製品は「Windows Update Services(WUS)」と呼ばれていた,それ以前は「Software Update Services Version 2.0」だった。

 WSUS RC版では,(1)WSUSサーバーを大規模に展開するときに容易に階層構造にするための「Replica mode」の追加,(2)WSUSサーバーとクライアント間をSSL(セキュア・ソケット・レイヤー)通信で安全に接続する機能,(3)管理者権限のないユーザーがアップデートの通知を受け取ることを許可する「自動更新」ポリシーにより,管理者でないユーザーでログオンしていてもパッチ適用が可能になった――などの新機能が実装された。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ

【IT Pro-Windows Reviewメール】を好評配信中。申し込みはこちら