コンピュータ・アソシエイツ(CA)は3月23日,個人ユーザー向けのウイルス対策ソフトとスパイウエア対策ソフトを発表した。製品名は,それぞれ「eTrust アンチウイルス 2005」と「eTrust PestPatrol アンチスパイウェア 2005」。同社が個人ユーザー向けにソフトウエアを発売するのは初めて。

 参入理由として,同社コーポレート本部の長谷一夫ビジネスディベロップメントディレクターは「ウイルス対策ソフト市場は,一見成熟していると思われるかもしれないが,年率24%でいまだに成長し続けている。弊社の調査では,40%のユーザーがセキュリティ・ソフトウエアを保有していない。さらに,既に保有しているユーザーの40%がサポート更新のタイミングで以前とは異なるブランドを購入している。十分に勝機はある」と語る。

 また,三ッ森隆司代表取締役社長(写真)は「個人ユーザー向け市場に参入することで,CA並びにeTrustブランドの知名度を上げたい。企業向けマネジメント/セキュリティ・ソフトのシェアを高めるためのアクションの1つ」という。

 価格はダウンロード版が各3980円,パッケージ版が各5680円。2製品をセットにした「eTrust おまかせバリューパック」は4980円(ダウンロード版)と5980円(パッケージ版)。出荷開始はダウンロード販売が4月1日,パッケージ製品の店頭販売が4月22日。

 今後は,個人向け製品として,スパム・メール対策ソフトとパーソナル・ファイアウオール・ソフトを2005年夏に発売する。セキュリティ分野以外の個人向け製品は,当分出さないという。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ

【IT Pro-Windows Reviewメール】を好評配信中。申し込みはこちら