米MicrosoftのBrad Smith上席副社長兼顧問弁護士は先週,「American Enterprise Institute」の講演の中で「(Microsoftは)一国家の一産業として十分に特許の保護から利益を得てきたが…(米国特許制度の)長期的な健全性はわれわれがこの機会にそれを改革しなければ脅かされる」と,米特許商標局に特許制度の全面的な再編を求めていると述べた。

 Microsoftによると同社が特許を法的な手段として使いはじめて以来,過去数年間で特許の出願数は,3倍以上になった。それが古き米国,つまり想像しうる中で最もあいまいな言葉を選んで書かれた特許を侵害したとして,企業が常に互いを告訴するという,過度に訴訟好きな環境を生んだ。例えば現在のところ,30の会社が明らかに巨大な企業であるMicrosoftを特許侵害のかどで告訴しているのだ。

(Paul Thurrott)


【IT Pro-Windows Reviewメール】を好評配信中。申し込みはこちら