マイクロソフトは3月11日,Windows XPへのService Pack 2(SP2)適用を遮断するツールの有効期間が予定通り4月12日で終了すると注意を促した。XP SP2では,セキュリティ強化を目的に大幅な仕様変更が施されており,場合によってトラブルになる。このため,同社は「Windows Update」や「自動更新」機能で,XP SP2がすぐ適用されないようにするツールを提供した(既報)。同ツールによるSP2の適用遮断には,有効期限が設定されている。

 ツールの有効期間は,米国でXP SP2の自動更新が開始された8月16日を起点に240日後とされている。それが前述の4月12日である。当初は120日後であったが,より長い検証期間を求める企業ユーザーの声にこたえて延長された経緯がある(既報)。マイクロソフトがこの時期に注意を促す告知をしたことで,再延長の可能性は低いと見られる。

 XP SP2が適用されるとパーソナル・ファイアウオール機能であるWindowsファイアウオールがデフォルトで有効になる,Internet Explorer(IE)の仕様が変更される――などが原因で,不具合が発生する場合があることが知られている。また,一部のマシンでは,あらかじめBIOSを書き換えておかないと,XP SP2の適用により起動できなくなる。

(茂木 龍太=日経Windowsプロ

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