Web検索サイトの米Googleは,デスクトップ検索ツール「Google Desktop Search」を3月6日(米国時間)に完成させ,一般に公開した。これはWindowsのコンピュータのファイルをインターネット上のサイトと同様に検索できるようにするツール。Webサイトから無償でダウンロードできる。
同社は,最初のベータ版を2004年10月に提供開始している。共同創業者で製品担当社長のLarry Page氏は,昨秋次のように述べている。「Google Desktop Searchを使えば,Googleがサイトに対して提供している検索機能が自分のコンピュータ上の情報についても利用できる。サイトを検索するのと同じように簡単に,コンピュータに保存されたファイルや電子メール,過去に閲覧したWebページなどが検索可能になる。このツールは無償で提供され,素早くインストール可能で,その後は,常に最新の情報が参照できる。情報へのアクセスしやすさが飛躍的に向上する」
2004年10月にベータ版がリリースされて以来,Googleは同社のデスクトップ検索ツールを改良し続けてきた。現在,同ツールは,Internet Explorer(IE)以外にMozilla Firefoxなどをサポートしている。また,パスワードで保護されたファイルは索引に加えないようなった。プライバシに敏感なユーザーとの間でトラブルになったためだ。Google Desktop Searchの正式版では,セキュリティで保護されたWebページを索引に加えるかについてのオプションも追加された。さらに,Adobe PDFファイル,音楽ファイル,ビデオ・ファイルの検索が可能になっているという。
Googleがデスクトップ検索ツールのベータ版の提供を開始した後,競合他社も類似製品を続々と発表した。競合製品を出す予定の会社としては,Microsoft/MSN,Yahoo!,Copernic,X1などがあり,ベータ版が出されている。MicrosoftやCopernicのツールは,Google製品にない特徴も備える。
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