米Microsoftの関係者の話によると,同社が現在開発中であるWebブラウザ「Internet Explorer(IE)7.0」には,タブ付きのブラウジング機能が搭載され,既に社内テストの段階に入ったことが分かった。

 IE 7.0は,2005年2月上旬に開催された「RSA Conference 2005」でBill Gates会長によりその存在が明らかにされたが,仕様に関していくつかのセキュリティ強化機能に触れただけで,それ以外の機能に関しては明らかにしないままだった。そのショー以後も,同社はIE 7.0の機能について沈黙を続け,2005年初夏のベータ1の公開が近づくまでは,報道の取材要求を受け付けないとしている。

 この沈黙はなぜだろうか?これはあくまで想像であるが,Microsoftはオープン・ソースのWebブラウザ「Mozilla Firefox」の開発者に秘密が漏れるのを恐れているのではないだろうか。Firefoxは今,IEのシェアを驚くべき勢いで奪いつつある。もし,MicrosoftがIE 7.0の機能を明らかにすれば,ベータ1が今年半ばに登場する前に,Mozilla Foundationは一番いいところを簡単に実装してしまうだろうからだ。

(Paul Thurrott)


【IT Pro-Windows Reviewメール】を好評配信中。申し込みはこちら