2月上旬,米サンフランシスコで開催されていた「RSA Conference 2005」で,「Windows Sever 2003」と「Red Hat Enterprise Linux」のサポータ同士の生の対決があり,試合前に合意されたルールに基づきWindows Server 2003が,よりセキュアなOSとなった。

 両方のOSのサポータたちは,ルール条項に同意した後で,過去1年間のWindows Server 2003とRed Hat Enterprise Linuxのセキュリティ面の実績を評価した。彼らは報告されたセキュリティ上のぜい弱性の数や,セキュリティ・ホールが見つかってから修正プログラムがリリースされるまでにかかった時間といった重要な項目ごとに検討した。

 この試合の結果は3月に公表される予定だが,事前に分かっていることとして,Windows Server 2003は,その試合のすべての面で勝ったのだ。全般的に,Windows Server 2003の方が欠陥は少なかった。ぜい弱性が報告されてから修正プログラムが出るまでの平均所要期間は,Windows Server 2003の方がRed Hat Enterprise Linuxの半分以下だった。

 これがサーバーOSとしては,WindowsがLinuxよりも安全だという証明になるだろうか?オープン・ソース・モデルは,1社独占であるMicrosoftよりも,早く修正プログラムを提供できないのではないかと思われる。私がよくいっているように「Linuxのセキュリティ神話は全くまやかしだ」という,面白い現実例になっている。

(Paul Thurrott)


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