米Microsoftの幹部は先週,CNETに対して「Longhorn」(開発コード名)のベータ1が,2005年の第2四半期の終わり(すなわち6月)に出荷されると話した。これは今年1月の「SuperSite for Windows」で私が書いたスケジュールを公に認めたものだ(該当サイト)。

 Microsoftによれば,ベータ1は以前のアルファ版がそうだったように,開発者向けのものだ。今度数カ月間に何か劇的な変化がない限り,このベータ1には何も期待しないほうがいいだろう。同社にいる私の情報源によると,Longhornの現在のビルドである「バージョン5xxx」は,Windows XPとほとんどそっくりであり,面白い新機能はあまり多くない。もし,Microsoftが手品の帽子からウサギを取り出さないならば,Longhornはだれにも興味を持たれないようなジョークの領域に,じりじりと近づこうとしている。

 また先週は,展示会「VSLive!」のことを書きたてた2~3のレポートを見た。Microsoftの幹部が,Longhornベースのノート・パソコン向けのセカンダリ・ディスプレイを公開したというものだ。これは同社の「Smart Personal Object Technology(SPOT)」をベースにしている。

 私はこれらのレポートがなぜ新しいものかのように書いているのか分からない。セカンダリ・ディスプレイは,ノート・パソコンのふたの外側についているもので,いい考えなのだが,新しくはない。事実Microsoftはほぼ1年前にWindows Hardware Engineering Conference(WinHEC)2004でそれらを最初に見せた。そしてご期待通り,私は当時の写真をWebサイトで公開している(既報)。

(Paul Thurrott)


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