Edictという名前の小さいベイエリアの会社がおよそ2年間,「Spaces」というブログ・ツールを販売していた。そしてそのことが,Microsoftが2004年末「MSN Spaces」という自社のブログ・ツールを発表した際に不意撃ちを受けた理由である。

 Edictの創設者はこの問題に関してMicrosoftと連絡を取ろうとした,そして弁護士たちと相談した。これまでのところ,EdictはMicrosoftから何も回答をもらっていない。「彼らが何でSpacesという名前にたどり着いたか,われわれは理解できない。ネット上で単純なGoogle検索をするだけでも,同じ名前を持つブログ運営会社があることが分かっただろうに」と,Edictの創設者Tor Hough氏は「The Detroit Free Press」に対して語った。

 皮肉なことに,そのコメントは実際の問題の原因を説明している。MicrosoftはGoogleではなくMSN Searchを使うだろうし,MSN Spacesを開発したときにMSN Searchはまだ冴えないYahoo!ベースのバックエンドを使っていたのだ。Microsoftがもし今,MSN Searchを使ってSpacesという名前を検索したならば,EdictのSpacesが見つかるはずだと思う。

(Paul Thurrott)


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