「Windows Server 2003 Service Pack 1(SP1)」のビルド1421が1月27日,ベータ・テスター向けに公開された。このビルドでは,既に公開されているRC1(製品候補1)版と比べて,セキュリティ設定ウィザード(関連記事)の機能が刷新されている。

 セキュリティ設定ウィザードは,Windows Server 2003 SP1の新機能で,Windows Server 2003システム用のWindowsファイアウオールの設定ツールである。ビルド1421のセキュリティ設定ウィザードに実装されるファイアウオール設定用コンポーネントは,以前のビルドから完全に新しいものに置き換えられた。システムの設定がカスタマイズされていたり,サード・パーティ製のソフトウエアをインストールしていたりしても,自動的にTCP/IPのポートを検出するようになった。また,セキュリティ設定ウィザードは,Webサーバーやデータベース・サーバーなど,サーバーの役割に応じた設定内容を保持している。ビルド1421ではその役割を増やし,全部で60種以上の役割を備える。

 なお,同時に「Windows XP Professional x64 Edition」と「Windows Server 2003 x64 Edition」のビルド1421もベータ・ユーザー向けのWebサイトで公開された。いずれも,AMD64およびIntel EM64Tに対応した64ビットWindowsで,Windows Server 2003 SP1と同時に,2005年前半に正式版が出荷される予定である。

(山口 哲弘=日経Windowsプロ

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