12月には重要な更新がなかったって?まあ,ちょっと待ちなさい。Microsoftが2004年のセキュリティ修正(しかも重要でないもの)の最終組をリリースしてきっかり2日後に同社はWindows XP Service Pack 2(SP2)にある1つの欠陥に対する修正を1つ出した(IT Pro既報)。それは(「Windows XP Service Pack 2(SP2)用の重要な更新プログラム(Critical Update)」)というもので,Windows XP SP2のダイヤルアップに関するものだ(しかもこれは非常に危険なものだ)。

 おかしなことに私はこの修正に関して,CNET.comの記事を読まなければならなかった。Microsoftはいつものように私に連絡するのをこのパッチに関しては怠ったからだ。いったいレッドモンドの本社では何かまずいことがあるのか?終わりのないセキュリティ・パッチはついにこのソフトウエア最大手の信用を落とし始めたのか?

 今やWindowsユーザーはセキュリティ問題に関して,第二次大戦中にロンドン大空襲で爆撃にあったロンドン市民の不幸な避けがたい運命と同じような状況に近づいている。つまり,われわれは好き好んだことではないが,それに慣れてきたということだ。

 しかしちょっと待った。あなたはMicrosoftがいい仕事をしてるってまだいうのか?じゃあちょっと細かく検討してみよう。先週のパッチは9月に明らかになった欠陥を修正するもので,当時Microsoftはすぐにソフトウエア・アップデートを出すといったのだ。ちょうど3カ月遅れてそのアップデートが出たわけだ。ソフトウエアの魔法か,クリスマスの奇跡か,それはあなたが決めることだ。

(Paul Thurrott)


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