セキュリティ対策ソフト大手の米Symantecと,ストレージ管理ソフト大手の米VERITAS Softwareは12月16日(米国時間),合併へ向けて合意したことを正式に発表した。Symantecが株式交換によってVERITASを買収する。買収総額は約135億ドル。VERITASの株は,VERITAS株1に対して,Symantec株1.1242の比率でSymantec株と交換される。セキュリティ対策とストレージ管理という異なる分野のソフトウエア会社の合併により,より幅広いITインフラ管理のソリューション提供を目指す。

 新会社の名称は「Symantec」で,新会社の会長兼CEO(最高経営責任者)には,Symantecの会長兼CEOであるJohn W. Thompson氏が就任する。また,VERITASの会長兼CEOであるGary L. Bloom氏は,新会社の副会長兼社長に就任する。新会社の取締役会は,Symantec6名,VERITASの4名の10名で構成される。新会社の売り上げは,2005年4月に始まる2006年の会計年度で,50億ドルが見込まれる。

 日本法人のシマンテックとベリタスソフトウェアも,米国本社と同様に合併へ向けて話し合いが始まる予定だ。「年内に何らかの発表をしたい」(ベリタスソフトウェア広報)という。

(木下 篤芳=日経Windowsプロ

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