米Intelは2008年までにマイクロプロセッサの性能を10倍に上げると宣言した。同社はx86と互換性のある64ビット・プロセッサの参入に遅れたが,2005年は驚くほどの数の新しい64ビット・チップ群をリリースし,その後数年間にわたって急激に性能を向上させ,現在市場をリードしているAMDのシェアを奪うつもりだ。

 性能向上は,実質的に複数のプロセッサの「中枢」を単一のチップに融合させたマルチコアのプロセッサによるものだという。とりあえず,Intelは64ビットの一般消費者向けチップのファミリを出荷する。それは2005年に出荷予定であり,2006年半ばに出荷予定の次世代Windows「Longhorn」(開発コード名)をターゲットにする。Intelは「Centrino」というモバイル・ブランドの技術かつマーケティングで成功している。これにより,デスクトップ向けチップ・セットの人気を得るためのインスピレーションを感じているようだ。きっと同社が2005年内に出す64ビット・チップは今日販売されているノート・パソコンの大部分が採用しているCentrinoの設計を大幅に使ったものになるだろう。

(Paul Thurrott)


【IT Pro-Windows Reviewメール】を好評配信中。申し込みはこちら