アドビ システムズは,PDF作成ソフトの新版「Adobe Acrobat 7.0」を2005年1月21日に出荷する。セキュリティを保ちながら社内外で文書を回覧して,複数の関係者からフィードバックを集められる機能を強化した。

 新版で作成したPDFファイルへは,画面上で簡単にコメントを入力できる。これによって,メールでPDFファイルを関係者に送って,フィードバックを得る作業が容易になる。コメントを入力する機能は,無償で提供するAdobe Reader 7.0も同じ機能を備えている。Adobe Reader 7.0は12月中旬にダウンロードで提供される。

 PDFファイルを開く時にサーバーへ閲覧権限を問い合わせる機能も追加した。文書を配布した側が閲覧の期限を自由に設定でき,情報漏えいや,古いPDFファイルを参照してしまうようなミスを防止できる。実現にはサーバー製品が必要で,2005年春に出荷する。

 ほかにも,PDFの作成時間を最大80%削減したり,Adobe Readerの起動時間を数秒に短縮したりするなど,基本的な部分も改善した。

 価格は,「Adobe Acrobat 7.0 Professional」が5万7540円,「同Standard」が3万6540円。

(坂口 裕一=日経Windowsプロ

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