マイクロソフトは11月30日,サーバー運用管理ソフト「Microsoft Operations Manager(MOM) 2005」を正式発表した。12月1日に発売する。MOM 2005は,Windowsプラットフォーム上で稼働するサーバーを一元管理するソフト。WindowsやSQL Serverといったマイクロソフト製品のほか,シトリックス・システムズ・ジャパンやベリタスソフトウェアのサーバー製品や,デル,日本IBM,NEC,日本ヒューレット・パッカードのサーバー管理ソフトなどを一元管理できる。

 MOM 2005で収集した管理情報は,別の運用管理ソフトでも利用可能である。具体的には,NECの「VALUMO」,NetIQの「NetIQ AppManager Suite」,日立製作所の「JP1」,富士通の「Systemwalker」がMOM 2005に対応しており,これらの運用管理ソフトからMOM 2005が収集した警告情報や,MOM 2005に搭載されている「ナレッジ」と呼ばれる障害復旧のための手順を記した情報などを閲覧できる。

 また日本語版だけの機能として,MOMのコンソールを携帯電話から閲覧できる機能が実装されている。システム管理者は,社外ネットワークからでも携帯電話を使ってサーバーの管理情報が閲覧可能だ(写真)

 MOM 2005の推定小売価格は(いずれもボリューム・ライセンス制度の「Open Business」の場合),本体であるサーバー・ライセンスが12万7000円,管理対象のサーバーごとに必要となる運用管理ライセンスが9万4200円である。なお,MOM 2005を利用するためにはSQL Serverが必要である。MOM 2005だけに利用できる限定版のSQL Server 2000が付属したサーバー・ライセンス(MOM 2005で利用する場合に限りSQL Server CALが不要)も用意されており,そちらの価格は28万9000円である。

(中田 敦=日経Windowsプロ

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