マイクロソフトは11月18日,同社が提供する無料電子メール・サービス「Hotmail」について,今後日本でサービスを申し込む新規ユーザーには「hotmail.co.jp」というドメインのアドレスを提供すると発表した。

 同社では現在,全世界で「hotmail.com」というドメインのアドレスを提供している。しかし「hotmail.com」ドメインのアドレスには,現在大量の迷惑メールが届いている。これは,「hotmail.com」ドメインに対してランダムにメールを送信するスパマー(迷惑メール送信者)が多いためである。しかし「hotmail.co.jp」であれば,迷惑メールを送りつけられることが少ないと判断した。

 また「hotmail.com」ドメインは既に1億8000万人というユーザーがいるため,新規ユーザーは希望する名前のアカウントを取りづらくなっている。これらの問題を解消するために,日本のユーザーに対して「hotmail.co.jp」ドメインの提供を決定した。

 現在「hotmail.com」のアドレスを使用しているユーザーは,今後も「hotmail.com」のままである。11月19日以降に申し込みをした日本の新規ユーザーは,すべて「hotmail.co.jp」のアドレスとなる。

 今後は,同じアカウント名でも「hotmail.com」と「hotmail.co.jp」で違うユーザーが利用していることがありうる。Hotmailのユーザーにメールを送信する場合や,Hotmailのユーザーからメールを受信する場合は,「hotmail.com」か「hotmail.co.jp」かを注意してほしい。

(中田 敦=日経Windowsプロ

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