マイクロソフトは,インスタント・メッセージングやプレゼンス(所在・状態情報)管理機能などを提供するサーバー・ソフトの新版「Office Live Communications Server 2005」(LCS)を2005年1月2日に出荷する。

 新版ではAOL,MSN,Yahoo!のメッセンジャーと連携して,各メッセンジャーの所在・状態情報をWindows Messengerの画面に表示できるようになった。これはLCSの内部に,Yahoo!などと相互接続するためのゲートウエイ・ソフトを組み込むことで実現している。

 また関連会社などへ導入したLCSに関しても同様に所在情報を取り込んで,Windows Messengerへ表示可能になった。こうした機能を使うと,共同で仕事を進めている協力会社や関連会社の担当者の所在情報が分かり,スムーズに連絡を取り合うことができる。

 ほかにも新版では,処理性能や拡張性,耐障害性を向上させた。1サーバーで管理できるユーザー数が従来は1万までだったが,1万5000に増えた。1ユーザーが登録できる接続先数が,従来は150までだったが,無制限になった。耐障害性を高めるために,フェイル・オーバーとクラスタ機能を追加した。

 新版は「Standard Edition」と「Enterprise Edition」の2種類がある。Enterprise Editionは最大で数十万ユーザーを管理できる。推定価格はOpen Businessの場合,Enterprise Editionが1サーバー当たり61万円,Standard Editionが15万2000円,クライアントのCALはいずれも5900円。

(坂口 裕一=日経Windowsプロ

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